セックス・ピストルズの本当のかっこよさが、最近になってようやくわかってきた

「セックス・ピストルズ」っていうバンドがある。

ロック好きじゃなくても、見たことはあると思うんだけど。

昔、好きだった。

音楽じゃなくて、髪型とかファッションとかがね。

この動画とか、今見てもかっこいい！

シドの真似して、原宿で500円で買った南京錠のネックレスとかしてたなぁ…。

安いやつだったせいか、金属アレルギーで首がかぶれてちゃってね。

なつかしい。

ただね、音楽はあんまり好きじゃなかった。

正直「下手くそだし、何がいいのかぜんぜんわからん」と思ってた。

最近はちょっと違う。

ピストルズは1970年代に活躍したホント昔のバンドで、オレはまだ生まれてない。

だから詳しいことはあれなんだけど、あの時代のロックって、一言で言うと難しいんだ。

演奏はどんどん難しくなり、楽曲も複雑になり…って中で、下手くそでかっこつけてただけのピストルズが売れた。

あの格好が、一部の若者を惹きつけた。

下手くそだったからこそ、自分たちもなれるように思えてあこがれた。

書けばただそれだけなんだけど、それってすごいことだと思う。

だれもやらなかったことをやるのって大変だぜ？

売れたらいいとして、売れる前は「何、あのバンド？」って目で見られて、バカにされたりもしただろう。

それを乗り越えても、上手くいく可能性なんて低い。

新しいことは、上手くいくときはすげー上手くいくけど、失敗することのほうが多いんだ。

この年まで生きてると、ついそういうことまで考えちまう。

それでも成功したのがかっけー。

あまりにもかっけー。

だから、ついシドのMy Way聞いちゃう。

下手なのに堂々と歌ってんのがかっこいい。

最後に観客を打ち殺すのもかっこいい。

かっこいいなぁ。

ホントかっこいいなぁ。

オレ様の世界シーズン2