オレ様の世界 シーズン2

常識的な非常識 /マイノリティなマジョリティ / 本音のキレイごと / ラブ・アンド・ディトラクション / ようこそ、オレ様の世界へ

 

自分が使わないビジネスをしてはいけないと思い込んでいた

やさしい恋愛相談所を作って以来、ずっと悩んでいた。

正直、自分が使おうと思わないWEBサービスを運営していていいのか、と。

 

オレはあまり人に相談しない。

アドバイスもそんなにしたくない。

 

そのせいでやさしい恋愛相談所が果たして人の役に立つものなのか、いまいち確信が持てない。

相談にせよ、アドバイスにせよ、投稿する人がいる以上、何かしら役に立つものがあるのだろうと理屈では思うのだけど、しっかりと腹に落ちる感覚がなかった。

 

 

 

自分が使わないWEBサービスを作ってはいけないと思っていた

ところで、2冊の本と、WEBサービスを作っている方3人のブログで、こんなことを読んだ。

「自分が使わないWEBサービスを作っても上手く行かない」と。

 

自分も使い、「これは世の中に広めるべきだ!」という確信がないサービスでは、モチベーションが持続できない。

開発も改善も中途半端になってしまい上手く行かないから、最初からやらないほうがいいと、まぁそんな説明がされていた。

 

本2冊とブログ3つ、計5回読んだし、言ってることも正論のような気がしたので、納得した。

 

こういうとなんだけど、あれが間違いだったんだろうな…。

いや、間違いとは言わないまでも、思い込みというか…。

 

自分が作ったWEBサービスを好きになろうとしたけど、なれなかった

「自分が使わないビジネスをしてはいけない」という思いがあったので、やさしい恋愛相談所を使って、好きになろうとした。

 

もう結婚してるので、恋愛相談はしないまでも、がんばってアドバイスしてみた。

「きっと相談した人、読んでいる人の役に立つこともあるだろう」と思ってね。

 

だが、どうにも好きになれない。

正直言うと、アドバイスするたびにストレスがたまっていった。

 

それでも「使わなければ」「好きにならなければ」と思って、ある程度はがんばった。

自分が使わなければ、好きにならなければ、やさしい恋愛相談所は成功しないと思っていたからだ。

 

自分が使わないと流行らない、とは言い切れないのでは?

ある日、気づいた。

やさしい恋愛相談所が流行るには、結構時間がかかる、と。

 

やさしい恋愛相談所が見られるためには、相談がかなり増えて、色んなワードで検索したときに出てくるようにならなければならない。

そうなるには時間が必要だ。

 

そのことに気づいたとき、ふっと力が抜けた。

「もういいや」と思ってアドバイスもしなくなった。

 

運営らしい運営もそんなにせず、一日一回サイトを見て、問題がある投稿がないか確認するぐらいだ。

 

だが、それでもじわじわとアクセスは増えている。

いやだって、相談が増えれば自然とそうなるからね。

 

「自分が使わなければ!」「好きにならければ!」と意気込んでいたときに比べると、細かいことに一喜一憂せずに、長期的な視点でやさしい恋愛相談所が見れるようになった。

 

最近、ふと思った。

むしろ、思い入れがあまりないからこそ、上手く行くってこともあるんじゃないか?って。

 

少なくとも、やさしい恋愛相談所に関しては、「自分は使わないし、正直好きではない」と開き直ってからのほうが、上手く行っている。

 

何もしていないというか、何もする必要がないことに気づいたってだけなのだが、おそらくそれが正しい。

また、長期的に見てこうなったらこうしようというアイディアは浮かびやすくなった。

 

自分が使い、自分が好きな、WEBサービス含めビジネスをしたほうが、成功する確率は高いのかもしれない。

でも、自分は使わない、そんなに好きではないビジネスをしても、それはそれでいいのだと思う。

 

ビジネスに正解はないんだろうね。