本能のままに行動する子どもを見て、人の幸せについて考えた
子どもの行動を見ていると興味深い。
大人だと色んな「やってはいけない」「やってもムダ」みたいなことがたくさんある。
だが、子ども…特に乳幼児にはそういうのが全くない。
うちの子もホント好き勝手にやっている。
例えば、食事中に持ってるスプーンを投げるとか、牛乳を「びしゃびしゃー」と言いながらこぼすとかね。
理性が発達してない分、本能のままに好きなことをやってるのだろう。
見てると、
「あぁ、人は本当はこんなことがしたくて、こうするのが幸せなのかもしれない…」
とか考えてしまう。
具体的に、子どもがやってることを一つずつ説明しよう。
やりたいことをやる
子どもはやりたいことをやる。
どこにでも絵を描く。
どこでも歌う。
走る、踊る、転げまわる。
食事中にスプーンを投げる。
わざと牛乳をこぼす。
狭いテーブルの下にもぐり、テーブルとイスの間に顔が挟まって「いたい～」と泣いても、何度となくもぐる。
やりたいことができないと怒る。
泣き叫び「やらせろ！」と主張する。
やりたくなったら、やる。
意味も理由もなく、とにかくやりたいことをやる。
一人でやりたがる
生まれたばかりの頃は何もできないので、ご飯をあげるにせよ、おむつを替えるにせよ、親が何でもやってあげるしかない。
だが、徐々に一人でやる。
そして、できなくても、やりがたる。
おぼつかない手でご飯を食べる。
案の定、こぼす。
食べさせようとすると、
「あめ（ダメ）！
あめよ（ダメだよ）！」
と言って怒る。
パズルをやって、できなくて怒る。
パズルを投げる。
それでも手伝おうとすると怒る。
できようができまいが、関係ない。
とにかく一人でやりたがるのだ。
みんなといたがる
子どもは人といたがる。
テレビを見てるので、「今のうちに！」と隣の部屋で家事をしていると、すぐに子どもも隣の部屋に来る。
あるいは、実家に行くと自分にかまってくれる人が多くてうれしいのか、ずっと人が多いところにいたがる。
なかなか寝ようともしない。
帰るときは悲しそうな顔をして、しまいには不機嫌になる。
人といたがる。
いつもだれかといたがり、かまってくれる人が多いと喜ぶ。
外に出たがる
子どもはずっと家にいると不機嫌になる。
あれをやらせろ、これをやらせろと要求が多くなり、やらせてもすぐに飽きてしまう。
しまいには泣き叫び始める。
外に連れ出すと、コロッと機嫌が良くなる。
今までの不機嫌さはなんだったのかと思うぐらいにね。
子どもはずっと家にいるのが嫌い。
外に出るのが好きなのだ。
食べ物にこだわる
一歳半ぐらいからかな、食べ物にも好き嫌いが出始めた。
あまり好きじゃないもの…野菜とか…を食べさせると、口から出てくるようになった。
しまいには、緑のものを最初から食べなくなった。
ハンバーグとか、ポテトとかは良く食べるね。
お子様セットとかにありそうなおかずが大好きだ。
あと果物。
ぶどうをあげたら、ほぼ全部一人で食べてしまった。
子どもは好きなものを好きなだけ食べる。
大人も同じではないか？
見てて思うのだ。
大人も同じじゃないか？って。
意味があろうがなかろうが、人にどう思われようが、やりたいことがやりたい。
できてもできなくても、一人でやりたい。
自分をかまってくれる人と一緒にいたい。
ずっと家の中にはいずに、外に出たい。
好きなものを好きなだけ食べたい。
子どもを見てると、それらが人としての本能ではないかと思うのだ。
大人になると、つい「こんなことをしても意味がない」とか「恥ずかしい」と思ってやりたいことをやらなかったり、「いつも一緒だと迷惑かな」と思って本当は寂しいのに一人でいたり、「体に悪い」とか考えて食べ物を制限してしまったりする。
そういうのが、言うなれば不幸の始まりのような気がするのだ。
まぁ全部が全部子どものようにするには難しいにせよ、できる限り子どもがやっているように大人もやれば幸せになれるような気がするのだ。
なぜなら、それが人としての本能だと思うからだ。
さて、意味がないと思ってやりたいけれどやらなかったことを、少しずつやろうかな。
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