オレ様の世界 シーズン2

常識的な非常識 /マイノリティなマジョリティ / 本音のキレイごと / ラブ・アンド・ディトラクション / ようこそ、オレ様の世界へ

 

「トランプが当選したら面白いっすね」と言った彼の言葉が、理解できない人を理解するヒントだった

アメリカの大統領選のときだから、もう3年ぐらい前の話。

 

会社の20代前半の男子が言った。

「トランプが当選したら面白いっすね!」

 

そのときは正直「バカなこと言ってんなぁ」って思っただけなんだけど、今にして思えばあれはあれで興味深い発言だったと思う。

理解できない人を理解するヒントになるという意味でね。

 

説明しよう。

 

 

 

正しいかより、面白いかどうか

ところで彼が「トランプが当選したら面白い」と言ったとき、なぜオレが「バカなことを言っている」と思ったかと言えば、トランプが当選したら政治がマズイことになると思ったからだ。

いうなれば、トランプが当選するのは正しくない、と考えたのだ。

 

ニュースで見聞きした程度の情報しかないので(しかもニュースはあまり見ない)、トランプが政治家としていいか悪いかはわからない。

というか、「メキシコとの国境に壁を作る」と言ってることしか知らずに、「いやぁ、そんな差別的な人が大統領になるのはいかんだろう」と思っていただけだ。

 

でもまぁ、多くの日本人が「トランプはいかん」と思っていたとは思う。

オレがトランプに感じていたことは、ごく一般的なものだろう。

 

だが彼にとって重要なのは、正しいか正しくないかではない。

彼の言葉通り「面白い」ことが大事なのだ。

 

「面白い」という意味で言えば、「メキシコに壁を作る」はより面白さを増す。

「壁作っちゃうの?ホントに!」ってね。

実際、そんなことも言っていた。

 

彼は大統領選に関して、正しいかどうかではなく、面白いかどうかを優先していたと、そういうわけだ。

 

面白さが優先されることはよくある

正しいかより、面白いかが優先されることは、さまざまな場面でよくあることだ。

 

いい人より悪い男と付き合うのも、人の悪口を言うのも、若い頃のしょうもない武勇伝を語るのも、未成年がタバコを吸ったり酒を飲んだりするのも、正しいより面白いを優先しているのだ。

 

正しさだけが人間の言動を決めるわけではない。

面白さがその人の言動を左右することがある。

 

こうして書くと当たり前なんだけど、うっかり忘れちゃうんだよね。

 

面白いと思うことが違うから、理解できない

ただ何を面白いと思うかは、人によって違う。

また、あることに対して、正しさと面白さをどの程度重視するかも違う。

 

冒頭の彼の「トランプが当選したら面白い」発言は、「政治は正しくあるべきだ!」と思う人からすると、全く面白くないだろう。

人によっては、本気で怒り出すかもしれない。

 

あることに対して正しさを重視すれば、正しさをムシして面白さを重視する人は理解しがたい。

「自分は正しいことを言ってるのに、なんでわかってもらえないんだ!」ってなっちゃうんだよね。

 

何が言いたいかってさ、正しいことを言っているのに理解してもらえないときは、言ってることが面白くないんじゃないかと疑ってみると、原因がわかるかもしれないってことだね。

 

ブログ書いてるとよくわかるよ。

正しくても、多くの人が面白くないと思うような記事は、これがまぁ見事に読まれないんだわ。笑