オレ様の世界 シーズン2

常識的な非常識 /マイノリティなマジョリティ / 本音のキレイごと / ラブ・アンド・ディトラクション / ようこそ、オレ様の世界へ

 

説明したくない良書「魂の退社 会社を辞めるということ」

「魂の退社」を読んだ。

 

魂の退社

魂の退社

 

 

非常に感動したので、オススメしたいのだが、説明はしたくない。 

 

スポンサーリンク

 

 

アフロヘアーの新聞記者である稲垣さんが、新聞社を辞めるまでの経緯…それがあらすじである。

 

その中で、「ここがよかった!」「共感した!」「その通りだ!」と説明的に羅列することもできる。

 

だが違う。

それでは何も伝わらない。

 

それどころか、どこかで聞いたことがあるような話ばかりで、陳腐さを伝えるだけになってしまうかもしれない。

 

表面的な説明では伝えられない良さ。

それこそがこの本の魅力だと思っている。

 

突然ワーーーっという勢いで涙が出てきて出てきて、どうにも止まらなくなったのである。

悲しいとか嬉しいとか、そういうことじゃないのだ。

あえて言うならば「無」であった。

しかし非常に激しい無。何だかわからないが、ただひたすらに、とめどなく何かが解けていく感じなのである。

原因は、はっきりしていた。おじいさんの笑顔に、やられたのだ。

 

前後の文脈を知らなければ、なんだかわからないかもしれない。

いや知っていても、論理的に説明できる話ではない。

 

だが、読めばわかる。

その状況で、そういうおじいさんに会えば、自然に涙が出てくるのが、感覚的にわかる。

 

いうなれば、論理ではなく感情に訴える。

それが「魂の退社」なのだ。

 

なにがよかったではなく、とにかくよかった。

非常によかった。

 

何となく感じるものがある人は読んでほしい。