オレ様の世界 シーズン2

常識的な非常識 /マイノリティなマジョリティ / 本音のキレイごと / ラブ・アンド・ディトラクション / ようこそ、オレ様の世界へ

 

子どもの虐待死と対策について、データと経験を元に考えてみた

少し前に、親が子どもを虐待死するという事件があった。

 

痛ましすぎて見ていられず、正直そんなに詳細は知らないのだが、今ザッと調べると暴行した上に食事を与えなかったとのこと。

う~む、ひどい。

 

ただ明るみに出やすいのは、ニュースになりやすいものというか。

あの件はあくまで例外的なものかもしれないし、そうではないのかもしれない。

 

そこで、虐待の実態についてちょっと調べてみた。

 

正確な数字さえわからない

「虐待死 データ」で検索してみると、国の「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について」という調査結果が出てきた。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000137018.pdf#search=%27%E8%99%90%E5%BE%85%E6%AD%BB+%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%27

 

この調査によると、年間100人弱の子どもが虐待で亡くなっているそう。

 

だが、「虐待死はもっと多い」としているニュースもあった。

虐待死、年350人の可能性 国集計の3倍超 :日本経済新聞

 

つまり、虐待死の実態はよくわからないってことだ。

何人が亡くなっているかさえ、把握できていないのだから。

 

これじゃぁ、データを見ても確かなことはわからない。

 

…と言いつつも、わかっていることと、オレの子育て経験から、書いてしまおう。

 

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虐待死の方法

数字はあれとしても、詳細な分析がされているのは国の調査だ。

数が少なくても、実態を推測するには役立ちそうだ。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000137018.pdf#search=%27%E8%99%90%E5%BE%85%E6%AD%BB+%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%27

 

これを見ていくと、まず子どもの年齢は…満遍なくだな。

 

何歳でも虐待死はある。

偏りはあまりない。

 

死因は「身体的虐待」と「ネグレクト」、つまり暴行や育児放棄だ。

 

さらに細かく見ていくと、身体的虐待は「頭部外傷」、「頸部絞扼以外による窒息」が多い。

頭部外傷は頭を殴ったり叩いたりだろうが、「頸部絞扼以外」は首絞め以外による窒息ということでよくわからない。

虐待死となってるから、事故ではないのだろう。

 

ネグレクトは「遺棄」、つまりどこかに子どもを捨てるのが一番多く、次いで子どもを家で一人にしておいたり、車中に置き去りにしたりで、その次に食事を与えないなどだそう。

 

ふ~む、なんとなくわかってきた。

 

加害者はだれか

続いては、加害者だ。

 

これはわかりやすくデータが出ており、実母が最も多く、次に実父、実母の交際相手となる。

 

目黒の虐待死のように、継父によるものは少ない。

まぁ継父自体が少ないからかもしれないけどね。

 

ともあれ、「虐待死において血のつながりは関係ない」と言ってしまっても、言い過ぎではないと思われる。

 

なぜ虐待死させたか

ところで、一番の問題は虐待の方法や加害者ではない。

 

なぜ子どもを殺したか?だ。

これがわからなければ、対策のしようがない。

 

では虐待の動機は何なのか?

 

「保護を怠ったことによる死亡」が最も多い。

事故なのかもしれないし、故意による理由もあるのかもしれない。

 

続いて「しつけのつもり」。

「しつけで子ども殺すか?」って気もするのだが…。

 

「子どもの存在の拒否・否定」。

「子どもなんていらない!」って感じなのかな?

 

「泣きやまないことにいらだったため」。

あぁ、これは少しはわかる…。

子どもがあんなに泣くとは、オレも思わなかったからね。

ぜんぜん寝れないときがあったから、いやホントに。

 

そして「精神症状」。

まぁ病気だから、こういうとなんだが仕方ないと言えなくもないかもしれない。

 

その他の理由は少ない、と。

 

子育ての実態をもっと伝えるべきではないか?

さて、ここまで書いて、オレなりの対策が見えてきた。

 

子育ての実態が知らされていなさすぎる!

これに尽きる!

 

小さい子どもに大人のようにさせるのはムリだとわかっていれば、しつけで殺すことはなかったかもしれない。

子育てが甘くないとわかっていれば、子どもの存在を拒否する前に最初から産まかったかもしれない。

赤ちゃんがメチャクチャ泣くとわかっていれば、泣き止まない心構えと準備をもっとできたかもしれない。

 

先述したが、オレはあんなに子どもが泣くとは知らなかったのだ。

 

生まれて3か月ぐらいまでは、2~3時間おきに授乳があり、そのたびに泣く。

授乳したりミルクをあげてすぐ寝ればいいが、なかなか寝ずに泣く。

それが昼夜問わず続くので、もう1時間ぐらいしか連続で寝られず、頭おかしくなるかと思ったのである。

 

しかも寝かしつけの方法も知らなかった。

「赤ちゃんがピタリ泣きやむ魔法のスイッチ」という本を読んでいなかったら、本気でヤバかった。。

 

そんなの生まれるまで知らなかったのだ。

知っていれば、もう少し準備や対策もできたと思う。

 

「子育ては大変」とざっくり言われるだけで、何がどう大変で、どうすればラクになるかということが、産む前にはほとんど知らされていない。

何となく生んでしまったら予想より大変すぎて、虐待に至る親がいてもおかしくないと正直オレは思う。

 

虐待死の対策は、子どもの保護がどうこうもあるだろうけど、まずは学校などで子育ての実態と対策を教えるべきだと思う。

 

対処の前に予防。

病気と一緒だ。

 

ということで明日早速、オレが子育てで最もつらかった、子どもが泣くことの実態と対策について書いてみる。