オレ様の世界 シーズン2

常識的な非常識 /マイノリティなマジョリティ / 本音のキレイごと / ラブ・アンド・ディトラクション / ようこそ、オレ様の世界へ

 

「行列に並ぶのが嫌い」と言っていると、不幸になる理由を説明する

オレは行列に並ぶのが嫌いだった。

 

だから、行列ができるような人気店にはほとんど行かなかった。

「並んでまで食いたいものも、ほしいものもない!」と思っていた。

 

だが、最近は並んでいる。

行列に並ばないと不幸になると気づいたからだ。

 

「何を大げさなこと言ってんだ?

 こいつバカじゃないの?」

と思ったか?

 

そりゃそうだろう。

少し前のオレだってそう思うだろうからな。

 

まぁ聞いてくれ。

行列に並ばないと不幸になる理由をな。

 

いつも混んでいるから、入るのを諦めたのだが…

会社に行くまでの道中、気になるラーメン屋があった。

だがいつも混んでいて、店の前には行列ができている。

 

「並んでまで食わなくていいや。

 空いてたら入ろう。」

 

とその頃は思っていた。

 

 

 

だが空いていることがない。

たまに時間をずらしてみても、やっぱり行列ができている。

 

そのたびに、

「あぁ、この時間でも混んでるのか…」

と少し落胆していた。

 

ある日、

「もう行かなくていいや!」

と決めた。

 

見ても落ち込むだけだし、ラーメン屋なんてどこにでもあるしな。

 

ただそれだけのことだ。

だがしかし…。

 

美味くなかったが、達成感はあった

どうしても気になる。

「並んでまで食わなくていい」と思いながらも、心のどこかで「あんなに並んでいるのだから、かなり美味しいのかもしれない」という思いが捨てきれない。

 

で、結局並んだ。

意を決して、並んだ。

 

大げさなようだが、店の存在が気になり始めて一年以上経ってからようやく並んだのだ。

 

すると、ラーメン屋なので回転は早く、列はどんどん進む。

10分ぐらいで店に入れた。

 

「おっ、なんだ、すぐじゃん!」

ちょっとした達成感があった。

 

そしてラーメンを食ったら、なんとあんまり好きな味じゃなかった!

 

「なんだ、こんなもんか…」

と思いつつも、心の中は清々しかった。

 

結果はどうあれ、気になってることをやり遂げたからだ。

 

気になっていることを面倒でもやるべき理由

そのとき、気づいたのだ。

気になっていることは面倒でもやるべきだ、と。

 

結局、何をするのであれ多少は面倒なのだ。

 

美味しいものを食べようと思ったら、予約したり並ばなきゃいけなかったりする。

会いたい人に会おうと思ったら、連絡を取って場所を決めてスケジュールを調整しなきゃいけなかったりする。

「好きなことを仕事にする」とか言い出したら、もうかなり面倒くさい。

 

だが面倒なことを避けていると、比較的面倒じゃないというだけのことと、やるべきことしか残らない。

 

並ぶのは面倒だから、美味しくもない空いてる店に入る。

外に出るのは面倒だから、休みの日は家でゴロゴロする。

働かなきゃいけないから、仕方なく働く。

 

そこには喜びが何もない。

 

並ぶのは面倒だ。

だが、面倒なことを避けていたら喜びも生まれないのだ。

 

並んで美味しければ、何も言うことはない。

並んで美味しくなくても、それはそれで「気になる店に入った」という達成感はある。

だが並ばなければ、面倒を避けた分だけ人生の喜びもなくなっていくのだ。

 

別に並びたくもない行列に並べという話ではない。

だが、気になるなら並んでみよう。

 

そんなところに、幸せと不幸の岐路があるのだ。

大げさではなく、本当に。