映画『タクシードライバー』に描かれたのは人間、そして自分のヤバさ。孤独はいとも簡単に狂気に転じる。
「タクシードライバー」という昔の映画を見た。
戦争で深い傷を負った主人公が、どんどんおかしくなってくる…という設定だが、戦争の傷どうこうは正直よく分からん。
映画でも、戦争についてはほとんど描かれていない。
それより、コミュ障で友だちも恋人もいない、もしくはできない人が、いかに狂気に転じていくかを描いた作品だと思った。
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タクシードライバーをする主人公トラビスは、どこか変だ。
妙な正義感を持ちつつ、行動には品がなく、話す内容は押し付けがましい。
だから、彼には友だちがいない。
恋人もできない。
結果、ますますズレていく。
その孤独なストレスの行く先は、過剰な正義感と暴力性。
「不正を正す」と勝手に暴走し、悲惨な結末を迎える。
オレは恐怖した。
他人事とは思えなかったからだ。
学校からも家族からも浮いていた時代、主人公トラビスと同じようなことをオレはしていた。
自分勝手な正義感を抱え、クラスの奴らも家族も、「いつか殺してやる」と本気で思っていた。
思わず身震いした。
オレだって、いつトラビスになるか分からない。
いや、オレだけじゃない。
間違いをおかした人を喜々として徹底的に叩く人々の姿にも、オレは同じものを感じる。
今は妻もいる。
ブログを読んでくれる人もいっぱいいる。
だが、いつどうなるかは分からない。
書く文章がヤバくなってきたら、オレを全力で止めてくれ。
一緒にメシでも食ってやってくれ。
余裕がある今のうちに、言っておく。
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音声聞き取りづらいかもしれないので、字幕も作った。
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ちなみに、冒頭のギター弾いてるのはオレ。
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